山梨小旅行記!
ある時姉1が壊れた機械のように「桃が食べたい」としか言わなくなった。
姉曰く山梨で安く桃食べ放題ができるらしいので私も行くことにしたのですが、「歩いていこうか?」という提案が出たので歩きの時間を調べたところまさかの17時間。完全にお遍路さんの勢いなので車の運転できる姉の彼氏たけちも巻き込み、夏休み山梨小旅行が開催されました。
山梨小旅行!
メンバーはお馴染み金欠のツナヨシ、金欠の姉1、そしてたけちです。
たけちというのは姉1の彼氏で、イラストだと可愛くしてあるんですが、見た目は完全にビックダディーですし人前に出たらしゃべりません。しかしたまに現れてはなんかくれるので私はたけちとはフェアリーの一種だと思ってます。世間はそれを餌付けと呼ぶそうですが、今年のお年玉もきっとフェアリーからの贈り物でしょう。
そんなフェアリーたけちの出資のもと出発した一行はするすると桃農園にたどり着きました。
全くの快晴とはいきませんが山あり畑ありの絶景。人の声は遠く、「ンギャア!!!ンギャア!!!」という赤ん坊の声に似た若干キモイ鳥の鳴き声が聞こえるのみです。
運ばれてきた桃はプリンプリンのゴロンゴロン。これ全部食べていいのです。幸せです。この前100円拾ったとき以来の幸せ。早速いただきますね!
ツナヨシ「!!!!!」
うっま。じゅうしぃ。どうでもいいですけど「ジューシー」って言葉考えた人すごいですね。ほんとにそんな感じでした。正確には「じゅう…っし~~」って感じでした。
あっという間に1個完食。これならパクパクいけちゃいます。果物なんてほとんど水分ですしね!10個食べちゃうぞぉ!
2個目
ツナヨシ「こんなにがっつり桃食べれるなんて贅沢だなぁ」
3個目
ツナヨシ「美味しい…美味しいけどちょいたんま。」
4個目
ツナヨシ「…。」
完全に手が止まりました。だめだ、もう入らん。
桃って、こんなにお腹に溜まるものなんですね。桃で腹を満たすという桃の天然水の研究員みたいなこと今までしたことなかったので気が付かなかったですが、桃って意外とでけぇ。
姉のほうは3個くらいで止まりましたし、甘いものが苦手なたけちは一個も食べてません。なんで来たの?
結局意地でわたしは6個食べましたが、途中完全に桃で遊びだしました。
「桃の国、山梨」。
うろ覚えカービィ。
優しい鬼。
桃を掲げて仲間を呼んでいる部族(30代 女性)。
食べ物で遊ぶのはやめましょう。
「桃ってここで買えるんですか?」と思いっきりお客さんを店員だと勘違いして話しかけたり、隣に座った女子大生の話がエグく、特に美咲先輩の後輩いびりがヤバいことなどが判明しましたが、一生でここまで桃を食べることはないだろうというほど桃を堪能しました。食べ放題は9月辺りまでやってるらしいのでおススメです!
お腹は桃でいっぱいになったものの、まだ食べてないものがあります。そう、山梨と言えばほうとうです!これを食さずに東京へは帰れません。
ほうとう屋さんが多いのは河口湖周辺。ちょうど夜ご飯ごろに着けるだろうということでまた車で走りだしました。
しかしお土産も欲しいので近くの道の駅でおりることに。
ツナヨシ「狼煙焼きだって、なにそれなにそれ」
たけち「食おう。」
車から降りた瞬間狼煙焼きという謎の食べ物を売る屋台に出くわしたので一直線に向かいました。この時わたしは桃を6個食べた直後です。
姉1「からあげじゃない?」
ツナヨシ「いや、狼煙焼きだって、多分全然ちがうよ。」
たけち「食ってみ。」
見た目は衣が薄目のから揚げのような狼煙焼き。しかし名前が全然違いますしね、狼煙を感じられるお味なのでしょう!
ツナヨシ「からあげだわ。」
からあげでした。
店先で名前詐欺をかましてくる道の駅ですが、中も相当ユニークでした。
まず鹿の頭蓋骨が2~5万円の安価で売られていることを筆頭に物騒なんですよね。ついでにこの鹿は最近仕留めたらしく、レジ打ちのおばちゃんが「ニホンカモシカもここらにいるんだけど、天然記念物だからそいつ撃つと捕まっちゃうのよねぇ」と残念そうに言ってました。血に飢えたヒットマンかよ。山梨は思った以上に修羅の国でした。
そう思うと色々あった不思議なもの達にも理由があったのかもしれません。
「それはソーダではないのか?」という疑問が浮かんだ白いコーラは何らかの薬だったかもしれませんし、
手が顔と同じぐらいでかい香取慎吾は「これを食ったら手が巨大化するし、歯も口から若干ズレるぞ」というメッセージを発していたのかもしれません。
ちょっとズレてる。
大量におみやげを買い込みお会計は全てたけちに任せた一行はほうとうを求め店を後にしました。
桃農園に着いた時と違い迷いに迷ってほうとう屋に着いたのは2、3時間後。
ほうとう屋なのに甲冑が店を守ってたりとここでも見せる修羅っぷり。
巨大な私の欠片が無造作に置いてあったりと次は私がああなるのではないかと震えながらお目当てのほうとうを待っていました。
しかし出てきたほうとうは最高中の最高でした!!
スープは野菜がたっぷり溶け出してトロトロ、麺はモチモチで存在感たっぷり。
桃を腹ギチギチになるまで食べ、狼煙焼きを腹の膨れる炭酸で流し込んだ後のコンディションですがかなり量の多いほうとう鍋を完食。幸せな夕食でした!
私たちが行ったほうとう不動の店員さんは「お店のマークは、上の三角が富士山、下の丸は河口湖か鍋よ。」というアバウトな説明をしてくださったりととても優しく、いいお店でした。皆さんも山梨に行った際はぜひ!
お店を出るともう外は真っ暗だったので家に帰ることに。帰りも盛大に迷いナビに寺へ向かわされるなどの恐怖体験をしつつ無事帰宅しました。
普段東京にいるとめったに見られない広い田んぼや近寄っても臭くない川など、全部が新鮮で楽しい旅ができました!
都会疲れした、なんて方はちょっと足を延ばせばこんな最高な場所がありますのでぜひぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
山梨、楽しかったです!おさらば!